保育の仕事
自分に向いている保育の仕事とは? 幼稚園教諭・保育士などの資格を持ち保育に悩んでいる方へ
「保育とは何か」
「先生になりたい」という夢を叶えるために勉強し、幼稚園の先生や保育園の先生として働く毎日。
園によって方針は様々ですが、”自分がやりたい保育と違う”と思うことがあると思います。
せっかく資格を持っているのにモヤモヤしたまま働き続けるなんてもったいない!
自分に向いている仕事を見つけて、もっと楽しく保育の仕事をしていきましょう♪
ではここからは、そもそも「保育とは何か」をお話します。
保育とは?
保育とは、乳幼児を適切な環境のもとで健康・安全で安定感をもって活動できるように養護するとともに、その心身を健全に発達するように教育することです。
基本的に乳幼児を養護して教育することであり、“養護”と“教育”が一体となったものです。
衣・食・住の世話をする”養護”、言葉や生活に必要なことを教える”教育”。
養護的な営みのなかにも教育的作用が含まれており、教育的働きかけのなかにも養護的な要素が含まれています。
保育と育児の違い
一言で言うと、環境が異なります。
育児は住み慣れた家で行われるものですが、保育は基本的に家ではない別の場所です。
用意されているおもちゃも違う、食事の食器も違う、周りにはお友達が沢山いる。
そして何より、関わってくれる”人”が違います。
”親”ではなく”先生”。
こうして考えると子どもにとって何もかもが違うように感じますが、共通点もあります。
それは”子どもを大切に思う気持ち”です。
育児をしている親も、保育をする先生も、子どものことを大切に思う気持ちを持って接しているのです。
保育をする上で大切なこととは
先ほど述べた通り、子どもを大切に思う気持ちは何よりも大切なことです。
では他にはどんなことがあるでしょうか。
○子どもひとりひとりに真剣に向き合う
○ひとりひとりのことを見ると共にクラス全体のことも見る
○”子どもにしてあげる”のではなく”促す”
○安心・安全に過ごせるよう環境づくりをする
○保護者への対応も丁寧に行う
○何が起こるか常にいろいろなことを予測して行動し、臨機応変な対応ができるようにする
これらのことは、私自身が保育の現場で特に意識をしていることです。
他にも大切なことは山ほどありますので、自分が普段どんなことを意識できているか一度考え、保育のやり方を見直すことも大切になってきます。
自分はここを大切にしたい、力を入れていきたい、と思えることがきっと見つかるはずです。
保育についてお話しましたが、実際幼稚園で働く先生と保育園で働く先生にはどんな違いがあるのでしょうか。
「幼稚園と保育園の比較」
幼稚園と保育園、実際働いてみなければ働き方や仕事量などもわかりませんよね。
そもそも幼稚園と保育園では預かる子どもの年齢も違えば預かる時間も違います。
まずは幼稚園と保育園の違いからお話していきます。
幼稚園と保育園の違い
幼稚園と保育園では設置に基づく法律や、管轄の省庁など様々なことが異なります。
どのように違うのかは以下の通りです。
幼稚園 | 保育園 | |
管轄 | 文部科学省 | 厚生労働省 |
目的 | 就学前の教育 | 親の就労に伴う保育 |
入園 | 満3歳児から可能 | 0歳児から可能 |
預かり時間 | 9~14時頃まで | 7時半〜18時頃まで |
保護者の就労 | 就労していること | 問わない |
先生の資格 | 幼稚園教諭免許 | 保育士免許 |
預けられる年齢・時間が全く異なり、長い時間預けたいから保育園がいい!とどんなに思っても就労していなければ預けることはできませんし、早く幼稚園に入園させたいと思っても対象年齢になっていなければ無理なのです。
幼稚園の働き方
幼稚園は教育がメインとなります。
ひとりでクラスの担任を持ち、どんな活動をするか毎日自分でカリキュラムを組みます。
幼稚園の子どもたちは毎日決まった時間に登園してくるので、特別なことがない限り幼稚園の先生は毎日大体決まった時間に出勤します。
とは言っても、様々な準備があるため早くから出勤している幼稚園が多いでしょう。
園バスがある幼稚園は特に、朝早くからバスを出発させる必要があります。
また、子どもが14時頃降園するとはいえその後もやることが盛り沢山。
定時で確実に上がりたいと思っている方には向いていないかもしれません。
しかし、自分ひとりで担任したきた子どもたちと1年過ごして進級・卒園する時の達成感や感動はとても大きく、やりがいを感じることができます。
保育園の働き方
0~6歳の幅広い年齢の子どもたちと触れ合うことができるのが保育園。
朝から夕方以降も子どもたちと関わるため、午睡の時間に活動・行事の準備やミーティングなどを行います。
基本的には複数担任制なので、ひとりで担任を持つのは不安、と言う方には向いている働き方でしょう。
早番、遅番、日勤があり、毎日シフトをローテーション、1週間固定で同じシフトなど、園によって様々ですが働く時間はシフトによって異なります。
早いと朝7時から、遅いと21時まで開園しているところもあり、月1,2回の土曜出勤もあります。
シフトに柔軟に対応できるかも重要になってきます。
どっちがいいの?
教育をしたいか保育をしたいか、どの年齢を担任したいか、決めるポイントは様々です。
ちなみに私は幼稚園に勤めていましたが、ピアノが得意なこと、幼児を担任したかったこと、自分ひとりの力でクラスを担任したかったことなどが理由で幼稚園を選びました。
どっちの方がいい、と言うことはありません。
自分のやりたいことができる現場を選びましょう。
「幼稚園教諭の悩み」
幼稚園・保育園、それぞれがどんな場所でどんな働き方なのかが少し分かったと思います。
しかし、目に見えていない悩みや問題を抱えている先生は多いでしょう。
では、幼稚園の先生は一体どんな悩みを抱えているのでしょうか。
勤務時間が長い上に残業代が出ない
前の記事で、朝が早く帰りは定時では上がれないと言うお話をしました。
実際幼稚園で働いていた私は、朝は基本的に7時には出勤し20時頃に帰宅していました。
ちなみに朝1番早く出勤したのは6時、1番遅かったのは23時の帰宅でした・・
さらに、残業代は一切なし。
幼稚園だと残業代が出るところの方がよっぽど珍しいですね。
遅くまで仕事をして帰ったらすぐ寝たいと誰もが思いますが、持ち帰り仕事がある場合もあります。
時間を上手く使って少しで体を休めることが大切です。
ひとり当たりの仕事の負担が大きい
クラスをひとりで担任するということは、クラスのことは全てひとりで行います。
日中の保育はもちろん、クラス全員の食事の補助、トイレの補助、服が汚れたら洗う、怪我をしたら手当する、製作の準備、掃除、子どもの様子の記録、保護者対応・・
パートなどの補助の先生がいてくれると、多くのことを手伝っていただけるので負担は大きく減りますが、その日の子どもの様子はしっかり把握しなければならないため、補助の先生に助けてもらってばかりだと困ることも多いです。
慌ててしまい連絡事項を伝え忘れた、製作の準備が間に合わなかった、なんてことがないよう気をつけなければなりません。
大きな仕事が回ってくる確率が高い
保育園に比べると先生の数がかなり少ないため、色々な仕事が回ってきてしまいます。
運動会のリーダー、発表会の司会、お誕生会のピアノ伴奏・・など、普段の保育だけで精一杯なのにプラスの仕事もしなくてはなりません。
初めてのこととなると余計時間もかかるので、大きな負担になってしまいます。
簡単に休むことができない
体調を崩しても死ぬ気で出勤するのが幼稚園の先生です。
ひとり担任だと先生の代わりがいないのです。
フリーの先生がいればいざという時にクラスをお願いできますが、あまり人員に余裕がない園も多いでしょう。
他のクラスの先生が2クラス合同で保育してくれることもありますが、その先生にとってはとても負担になりますし、それが先輩だと気まずいですよね。
勤務時間が長いと休む暇がなく体調を崩しがちになってしまいますが、それでも中々休めないというのが大きな悩みです。
憧れの先生になっても悩みは尽きないものです。
保育士の悩み
幼稚園教諭の悩みと保育士の悩みにはどのような違いがあるのでしょうか。
自分が保育したいと思うクラスを担任できるとは限らない
「乳児を担任したくて保育士になった」という先生は多いと思います。
しかし、希望のクラスに配属されるとは限りませんし、乳児クラスの担任になれたとしても今後ずっと同じクラスを担任できるわけではありません。
「幼児は向いてないのに・・」と思うことがあっても仕方ないのです。
逆に私は乳児に対する保育は得意ではないので幼児クラスが希望ですが、乳児クラスの方が圧倒的に先生の数が必要なため、どう考えても確率的に厳しくなってしまいます。
また、ピアノが苦手だからという理由で保育園を選んだ方も多いでしょう。
幼児クラスだとピアノ演奏も増えますので、避けたいことですよね。
複数担任により思うような保育ができない
年齢が小さいと担任の人数は多くなります。
自分の思い通りに保育ができるわけではないので、
「私ならあの子にあんな言葉がけしないのに」「ちょっとしたことで怒りすぎて子どもがかわいそう」など、他の先生のやり方に対して思うことが色々と出てきてしまいます。
やはり先生によって保育のやり方は様々ですからね。
また園によって異なりますが、ローテーション制で全員がリーダーになるようにしているところもあります。
先輩がいる中で子どもたちを仕切らなければいけず、緊張してやりにくいと思う先生もいるでしょう。
特に新人の先生がリーダーをしている時には、先輩の先生が横から入ってきたりそれはそうじゃないなどと注意されているのを私はよく目にしているので、この環境でリーダーはやりたくない・・とつい思ってしまいます。
先生の人数が多くてやりにくい
保育園は幼稚園に比べて先生の人数が多いので、気が合う先生もいれば合わない先生もいるのは当たり前のことです。
しかも、あの先生とこの先生は仲が悪いなんてことがあればさらに仕事がやりにくく感じてしまいます。
人数が多いことで助かることもありますが、行事など全員がまとまって何かをするような時には苦労してしまいますよ。
早番や遅番、土曜出勤の日が辛い
早番は朝が早く、遅番の日は帰りが遅くなります。
生活リズムがバラバラで寝坊してしまうなんてことになったら大変。
また保育園は土曜日も開園しているため、月1,2回土曜出勤があります。
その分平日に振替で休みを取れる場合が多いですが、週末に2連休じゃないと疲れが取れない・・なんて方には辛いですね。
また、遅番だとお迎えがギリギリになってしまう保護者の対応により時間通りに帰れないなんてこともあります。
せめてその場合に、超過勤務として残業代を出してくれるような保育園だと安心できるでしょう。
風邪をもらいやすい
幼稚園や保育園は、子どもたちが集団生活をしているためどうしても感染症などが流行りやすくなっています。
保育園だとさらに、一緒に過ごす時間が長いこともあり普通の風邪でも子ども同士でうつしあってしまいます。
特に乳児クラスでは普段から鼻水を垂らしている子が山ほどいますし、自分で鼻をかむこともできずマスクをすることもできません。
そんな子どもと接する先生も、油断するとすぐにうつされてしますのです。
出勤していると中々病院にも行けないため、私はよく鼻風邪をこじらせて副鼻腔炎になり、治るまで時間がかかっていました。
日頃からの体調管理が大切になりますよ。
保育士にも色々な悩みがありますね。
幼稚園教諭の解決策とは
幼稚園教諭と保育士、それぞれの悩みをお話しましたが、どうすれば仕事をする上で悩みを解決できるのか。
私の転職の体験を元に、転職する際に気を付けるべきことをお伝えします。
まずは幼稚園教諭から。
保育内容を詰め込みすぎてはいないか
今の時代、幼稚園に通っていれば習い事をしなくても色々な経験ができます。
英語、体操、楽器・・
多いところでは、鼓笛、フランス語、剣道、茶道、サッカーなど、幅広く取り組んでいるところもあります。
しかし、多くのカリキュラムが組まれていると遊びの時間がありません。
「遊びを大切にして欲しい」と思っている私にとって、やるべきことがあまりにもぎっしりな幼稚園は候補に入れないようにしていました。
ホームページを見るだけでも十分分かることですので、まずは調べることが大切です。
先生方の年齢層
若い先生ばかりだと長く続ける人が少ないんだなという印象を受けますが、フレッシュで、同年代の先生たちと気が合いやすいかもしれません。
40代以上の先生ばかりだと、考えが古く保育が更新されていない可能性がありますが、長く続けられる職場なのかなと安心感があります。
どちらがいいかは本人次第ですが、若い先生ばかりで身だしなみが整っていなくて自由すぎる、かなり年上の先生たちが若い先生をいじめている・・なども考えられます。
色々な情報を集めて判断しましょう。
勤務時間がしっかり守られているか見極める
幼稚園教諭の大きな悩みとして勤務時間の長さがありましたね。
労働時間は法律で定められていますから、求人サイトにわざわざ「毎日12時間労働」なんて記載する幼稚園はどこにもありません。
「場合によって残業あり」「行事前は残業あり」「月○○時間ほど残業あり」など色々な書き方がされているでしょう。
丁寧に「月○○時間ほど」と書かれているのであればあまり疑う必要はありません。
具体的な書き方をしていない、残業について一切記載されていない幼稚園のことは確認しなければわかりません。
勤務時間を確かめる方法としてもちろん面接の際に素直に伺うのもありですが、リアルな退勤時間を知る方法があります。
それは、平日20時頃に幼稚園を見に行くこと。
チラッと様子を伺って、何日か見ていつも職員室や各クラスの電気がついていたら、その幼稚園は残業が多いのでしょう。
20時を超える残業は私の経験上毎日疲れが取れずとても辛いです。
もちろん、18時までには絶対帰りたいと思っているのであれば18時頃見に行ってみてください。
見に行く場合は不審者だと思われないよう注意してくださいね!
ちなみに残業代に関しては出ないものだと思ってください。
どうしても欲しい場合はそのような記載がある園にするか、直接尋ねて見てください。
クラス数に対して先生の数に余裕を持っているか
幼稚園は複数担任ではありませんが、フリーの先生が数人いるところもあります。
フリーの先生は、人数の多いクラスや子どもの補助が必要な年少クラス、障がいをもつ子どものいるクラスなどに入って動いてくれるとても助かる存在です。
その役割をパートの先生で補う園もありますが、パートの先生はあくまでも保育の補助が仕事であるため、保育後は勤務終了となることが多いでしょう。
フリーの先生であれば保育後も様々な仕事を手伝ってもらえることや、担任が体調不良などで休んだ場合の代わりにもなってくれます。
先生の数に余裕があるということは仕事を割り振ることができ負担が少ない、と受け取ることができるのです。
クラスの数と先生の数が全く同じ、という園もありますので、ぜひ確認してみてください。
延長保育をやっている場合専門の先生がいるか
働くお母さんでも幼稚園に預けられるよう、延長保育を取り入れている幼稚園が増えています。
その延長保育専門の先生がいるかどうかによって、負担が大きく変わってきます。
専門の先生がいる場合、保育時間が終われば各自仕事に移ることができます。
しかし、専門の先生がいない場合は担任の先生たちで延長保育を見なければならない可能性があります。
延長保育の子どもの人数や全体の先生の人数にもよりますが、週1ほどのペースで保育後〜延長保育の子どもが全員降園するまで拘束されてしまうということです。
それでは仕事が全く進まないだけでなく、その日にやらねばならない仕事があるとしたら残業は確定になってしまいます。
また、夏休みなどの長期休みにも受け入れているとすると先生が交代で出勤しなければなりません。
延長保育についても必ず確認しましょう。
産休・育休制度があるか
これは、結婚や妊娠をしたら続けるつもりがないと思っている方でも注目して欲しいことです。
幼稚園で産休・育休制度があるのは中々珍しいことです。
それでもこの制度があったら、結婚しても子どもを産んでも続けたいと思える・続けることのできる園だということです。
子どもがいるとサービス残業なんてやってられませんよね。
となると、その園は残業が少ない、人間関係が良好など、働きやすいと感じられます。
まれに、過去にひとりだけ取得しただけなのに自信満々に記載していることもありますので、産休・育休を取得した人数も聞くといいでしょう。
ブラックだと言われる幼稚園教諭。
自分が納得する職場を探すためには事前の情報集めが重要になってきます。
保育士の解決策
幼稚園教諭の解決策についてお話しましたので、今回は保育士の解決策についてお話します。
カリキュラムは充実しているか
保育園は教育的なことがメインではありませんが、最近は様々なことを取り入れている園が増えてきています。
おうちで過ごせる時間が少ない分、保育園で色々な経験をさせてあげたいですよね。
そしてどんどん成長していく姿を見守ることができるのが保育士の特権。
そんな保育園で私が今注目しているのは”食育”です。
園内や敷地内に給食室が作られているところが多いですが、それが食育にふさわしい環境。
私が勤めていた保育園では、子どもたちが畑で野菜を収穫し、それを給食室へ持っていってその日の給食に出してもらうという活動がありました。
子どもたちは、自分が頑張って収穫した野菜が出てきたと大喜び!
おうちでは中々出来ないような経験ができるのも良いですよね。
1日中ぎっしりカリキュラムが組まれているなんてことがあると子どもたちは疲れてしまいますが、午前中思う存分活動して午後はゆったり過ごせるような保育を行っている園をお勧めします。
担任したいクラスの希望を聞いてもらえるか
保育園では、来年も続けるかどうかを7~9月頃に尋ねられます。
その時に、来年はどのクラスを持ちたいか希望を聞かれることが多いです。
できるだけ希望通りにしてあげたいと思う上司も多いのでしょう。
希望を聞いてもらえるか、また希望通りになることはあるのかなどを聞いてみましょう。
また保育園によっては、乳児向きの先生は基本0~2歳児の担任、幼児向きの先生は基本3~5歳児の担任になるようにしているところもあります。
向き不向きは子どもにも影響がありますから、どのくらい考慮してくれるのか知りたいですね。
何時から何時まで開所しているのか
保育園によって開所している時間は様々ですが、平均的には7時半~20時です。
ということは、早番だと6時半には出勤し、遅番だと20時過ぎまでは絶対に帰れません。
閉所は19時という園もありますので、いくら遅番でも20時まではちょっと・・と思うのであれば時間を基準にして探してみてください。
中には21時まで開いている園もありますので、気をつけてくださいね。
土曜出勤はどのくらいの頻度であるのか
保育園だと土曜出勤が当たり前ですが、その頻度も様々です。
例えば、規模の大きい園だと土曜日に登園する子どもも多くなり、子どもに対して出勤する先生の人数も多くなってしまいます。
そうすると土曜出勤が回ってくる頻度が高くなってしまいますよね。
先生の人数にもよりますし、土曜担当のパートさんを雇っている園もあります。
月に1回回ってくるか来ないかくらいの頻度だと少ない方でしょう。
土曜出勤をすると平日に代休が取れるようになっている園を選んでくださいね!
産休・育休制度があるか
幼稚園教諭の解決策でもお話したことですが、保育園では産休・育休を取得する先生がとても多いです。
幼稚園とは違って、産後も働きたいと考えて勤める先生が多いのです。
そのため制度がしっかりしている園が多く、子どもの体調不良の際に有給を削ったり欠勤になることのないよう「子の看護休暇」を用意している園もあります。
制度が色々あると、サポートが手厚くて安心して働けますよね。
制度は園によって様々なので、充実しているところを選びたいのであればぜひ見比べてみてください。
幼稚園と保育園、どんなところに注目してみれば良いかわかりましたか?
注目する点はあくまでも人それぞれですので、自分は何を重視したいかよく考えてみてください。
しかし、幼稚園でも保育園でも自分のやりたいことが叶いそうにない・・と思っていませんか?
そんな方には”ベビーシッター”がおすすめですよ!
なぜおすすめなのか、次の記事でお話したいと思います。
ベビーシッターで悩みが解決するかも?
幼稚園教諭や保育士への転職では自分の思うような働き方ができなくても、保育に携わる仕事は幼稚園や保育園だけではありません。
ベビーシッターなら、あなたのやりたいことが叶うかもしれません。
これからベビーシッターの仕事についてお話していきます。
ベビーシッターとは
ベビーシッターとは、自宅や民間の託児所や企業などに出向き、0〜12歳までの子どもを保育する人のことです。
保育士とは違い在宅保育がメインとなり、子どもの年齢も幅広く対応しています。
近年、待機児童の問題により希望する保育園に子どもを預けることができず、ベビーシッターを利用する方が増えてきています。
そのため、ベビーシッターを行う会社も様々なサービスを扱うようになってきました。
子どもを預かる以外に、子どもの送迎、家事代行、病児・病後児保育など様々なサービスがあり、その時必要としているサポートを頼むことができます。
ベビーシッターになるには
ベビーシッターの資格は国家資格ではありません。
公益社団法人全国保育サービス協会が認定する「認定ベビーシッター」という民間の資格があるので、その資格を取得するための勉強により知識を身につけることはできます。
しかし、その資格は必ず持たなければいけないわけではないので、資格がなくてもベビーシッターになることができるのです。
ベビーシッターになる人の中には、幼稚園教諭や保育士の資格を持ち実際に現場で働いていた経験のある方や、子育て経験のある方が多いでしょう。
保育の現場を知っているということは子どもに関する知識を多く身につけており、子どもを預かる責任感も持っています。
また、子育て経験のある方は自分の子どもを保育園などに預けた経験などがあることから、保護者の気持ちに寄り添って子どもを預かることができます。
もちろん資格や経験がなくても、仕事についてしっかり学び、子どもが好きで、責任を持って預かるということを意識できる方であれば目指すことができますよ。
幼稚園教諭や保育士と比べて何がいいの?
一対一の保育ができる
実は、幼稚園教諭や保育士に共通して一番多いのは「もっとひとりひとりに寄り添いたい」「ひとりひとりの個性を大切にして保育をしたい」という悩みなんです。
これは私も幼稚園教諭をしている時に悩んだことです。
幼稚園教諭はひとり担任で30人近くの子どもたちを保育します。
そのため、どうしても個別の対応よりも集団としての対応が優先になってしまうのです。
私は、保育園で複数担任によって子どもたちを見ることができたらもっと良い保育ができるかもしれない、と感じ保育園も経験しました。
それでももっと追い求めたいとなると、通常の保育園から小規模保育園に移るのが理想なのだろうと感じます。
しかし、そこで選択肢に入れて欲しいのが”ベビーシッター”です。
ベビーシッターは基本一対一であり、多くても兄弟を含めての保育となります。
保育といっても幼稚園や保育園の保育とは違います。
集団ではなく個別で関わることができ、その子どもに関する様々なことを深く知ることができたり、こちらからアプローチしてその子の中身を引き出していくことができるのです。
集団生活では中々一人に対して割く時間を長くは取れませんから、一対一の保育の大きなメリットです。
周りに左右されることなくその子のやりたいことを一緒に楽しみ、何かに取り組む姿を見守り、しっかりと向き合うことができます。
働き方を自分で決められる
ベビーシッターはシフト制ではありません。
また、他の先生と一緒に仕事をするわけではありませんので、職場の環境などに悩まされることもありません。
自分が働ける時に保育を必要としている方の元へ向かえばいいのです。
働く日も休みの日も決めるのは自由ですから、仕事以外のプライベートも充実しますよね。
毎日朝早くから夜遅くまで拘束されてしまう生活とは離れることができます。
リピートしてくれる方がいる
働き始めはもちろん初めての方ばかりで、「子どもと過ごす時間があっという間だった」「あまり仲良くなれなかった」などと感じることがあるかもしれません。
しかし、子どもや保護者の方が先生を気に入ってくれた場合には繰り返し指名してくれるのです。
”数ある先生の中から自分を選んでもらえた”と思うと、喜びと達成感がありますよね。
子ども・保護者との信頼関係も築かれていき、より良い保育に繋がっていくでしょう。
ベビーシッターについてわかっていただけましたか?
幼稚園や保育園では中々感じられないようなやりがいや、メリットがいくつもあります。
気軽に利用できるよう、ベビーシッターの利用専用のアプリがあるほど現在の利用数は増えています。
ベビーシッターを求めているお母さんたちを直接的に助けることもできるベビーシッター。
今の保育に悩んでいる方は、ベビーシッターという仕事をぜひ始めて見てください!